こんにちは!洲本市地域おこし協力隊の藤崎です。
今回は大阪府八尾市から洲本市へ移住されたTさんご夫妻にお話を伺いに行ってきました!
移住するにあたって約2年ほど構想を練っておられたそうです。
木のぬくもりが感じられるログハウスにて、2匹のワンちゃんも同席してのほのぼのインタビューをお届けします。

「島らしい感じ」がとても好きなんです
協力隊 藤崎
どうぞよろしくお願いします。さっそくですが、移住されて2年ということで、どうですか?
奥様
まず、移住するにあたって地域の中に入るのが難しいところもあるよと聞いていたのですが、ここは移住者の人が多く安心して過ごせています。
ご主人
しきたりであったりとか昔からの付き合いとかが大変なのかなと思ってたんですが、全く大丈夫でした。
奥様
田舎となるとどこも同じような習慣がありますよね。他にもいろいろな地域を考えたのですが、そんな中でも「淡路島」は明るい地域だと感じました。
協力隊 藤崎
洲本市の中でも西側にあたる地域にお住まいとのことで、いかがですか?西側が風が強いとよく聞くのですが・・・
ご主人
たしかに西側は東側と違い風がまともに当たることが多いですね。ただ、毎日というわけではなく週に2,3日で特に厳しいのは冬の間だけなのでそれほどでもないですよ。むしろ西側の方が「島らしい」という感じがしてすごい好きなんです。
奥様
ただし、不便は不便だと思います。車移動が基本とはいえ、まわりに何もないですから。
協力隊 藤崎
淡路島はどうしても車移動がメインですからね・・・。洲本も中心市街地以外は車がないと動けないのでこれは課題の一つですね。他の地域も考えられたと仰っていましたが、実際に見て回ったりしましたか?
ご主人
インターネットで見てね。最初にここの土地を見に来たんです。それで、感じがいいなぁと思っていたところこの土地が空いていたので購入を決めました。
奥様
ここは地形がなだらかでしょ?この子たち(2匹のワンちゃん)の散歩もすごくしやすいし過ごしやすいんです。大雨が降っても山崩れしなさそうだし、そうとう高台になっているので津波がきても大丈夫そうだし。
ご主人
本当にこの場所はすごくいいところで、とても満足ですね。
田舎暮らし、満喫しています

協力隊 藤崎
淡路島の自然、エンジョイされてますか?
ご主人
海あり山ありね。
奥様
そう、自然の宝庫やね。わざわざ遠くへ行かなくても、楽しいね。今日のお昼もお父さんが釣ってきたキスの天ぷらをしたりして。
協力隊 藤崎
お!今日、朝釣りに行かれたんですか?
ご主人
いや、今日のはちょっと前に釣った魚をさばいて冷凍しておいたものですが(笑)あとは野菜は畑で作ってるのもあるからそれを食べたりね。
協力隊 藤崎
野菜は結構作られているんですか?
ご主人
今はきゅうりが終わっちゃって。トマトも終わりかけですが、毎日毎日いっぱい取れて。
協力隊 藤崎
僕も今年トマト作ってみたのですが、すっごく取れますよね!びっくりしました。
奥様
おいしいですよね。ここの土地のおかげだと思うのですが、トマトも玉ねぎも甘くて。きゅうりもお店で買っているのと食べ比べしても違うんですよ。
ご主人
潮風ですかね?ミネラルなどの成分が土地に影響しているのもあるんでしょうね。玉ねぎもたくさん作ってあちこち送るんですが甘いといって喜んでもらえますね。淡路の玉ねぎと言っても素人が作ったものなんやけど美味しいって食べてもらえています。
奥様
今年はスイカができたよね?
ご主人
そう。今年はスイカがうまくできて一番大きなのは8kg近いものができました。
奥様
庭に木苺ができるのでジャムを作ったりも楽しいですねぇ。あと、イチゴは1株植えただけなのに、いっぱいできて。今年は買わなかったね?イチゴ。

ご主人
うん。もうでき始めると結構野菜が取れるので。大きさとか形は自分のところで食べるのでいいんです。
協力隊 藤崎
じゃあ定期的に買うのはお肉と卵、乳製品くらいですか?
奥様
そうね・・・。そのくらいかな。
あ、魚もね〜、違う魚が食べたいから買います(笑)鮭とかね(笑)
ご主人
釣れるのはアジ、イワシ、キス。
奥様
ときどきタコ。
ご主人
そうそう。あとは・・・冬になるとメバル、ガシラ。このあたりの魚は釣ってくるんですがそれ以外の魚ね。冷凍庫の中に釣ってきた魚がいつもいるんですけど・・・それ以外も食べたいじゃないですか(笑)鮭の焼いたのとか、塩サバとか(笑)
協力隊 藤崎
確かに釣れない魚は食べたくなりますね(笑)でも、それも贅沢な悩みですよね!サクッと釣りに行けて、新鮮な魚が手に入るなんて。
ご主人
毎日、楽しいですよね。暇なことはないです、ここにいれば。時間が経てば草が生えてくるから草刈りをしないといけない。畑の世話では、水をやったり種を撒いたり収穫したり。天気良くて気持ちがよければ竿持って釣りにいったりと、なんか暇になってるということはないですね。
奥様
台所の生ゴミが肥料になるし、無駄なことをしていないというエコな生活をしていると感じられるし。なかなか都会にいるとそういうことができないじゃないですか。
協力隊 藤崎
そうですね。野菜を作るのもベランダでプランターを使って作るとか、区画割された畑を借りるとかになりますね。
奥様
植木鉢に花を植えたりするのとかね。それはそれで楽しかったんだけど、今は全部こっちに持ってきて庭に植わっています。
ご主人
小さなトラック2台分くらいあったかな。大小様々なプランターがあったので、それを庭に地植えしました。最初の頃は庭を作ることと、畑を作ることがからはじめました。今はだいぶ形になってきています。あとは駐車場の屋根とかパーゴラとか。入り口の扉とか階段とかもほとんど外回りにあるものは手製ですね。

協力隊 藤崎
すごい・・・!結構時間かかったんじゃないですか?
ご主人
時間はね、大丈夫です。売るほどありますから(笑)それに、仕事じゃないのでいつまでにやらないといけないというのもないじゃないですか。その日の気分によって進み度合いも違いますし、ゆっくりとやればいいので。いずれできてくるという感じです。
協力隊 藤崎
田舎暮らしのお手本のようですね。
ご主人
毎日楽しいですねぇ。
奥様
景色も空気もいいですしね。朝も鳥とか虫の声しか聞こえないくらい静かですし。
若い人ももっと来たらええのに
ご主人
若い人ももっと来たらええのにと思うんだけど、仕事が少ないからね・・・。でも、淡路島は農業や漁業が盛んだから。耕作放棄地も多いしチャンスはあると思うんだけどな。
協力隊 藤崎
淡路島で農業をやりたい!といって、いま農業に携わっている協力隊の仲間がいます。最近は若い就農希望者が増えてきているので少しづつ活性化していますね。ただ、一般的な就職先を探そうと思うと都市部に比べて少ないですね。
奥様
ホテルとか旅館でサービス業とかですよね。
協力隊 藤崎
確かに島内でいわゆるサラリーマン的な働き方ができる場所は少ないと思います。でも、僕は大阪にいたころ2時間かけて満員電車を乗り継いで通勤していましたから、それを考えれば洲本バスセンターから三宮まで座って1時間半ほどだと考えると十分通勤圏内なんです。
ご主人
周りでも島外へ通っていたという人もいましたね。なので、通えないことはないですよね。無理して島内で探さなくても、バスで島外へ通勤というのもアリだよね。
協力隊 藤崎
そうなんです。農業、起業、島内外で就職。本当にいろいろな可能性にチャレンジできる島だと思っています。
一昔前のめっちゃ田舎な淡路島というイメージではない
奥様
最近は船もできたよね?関空だっけ?
協力隊 藤崎
今は関空へ船で行くことができますね。
ご主人
昔は「あそこに見えてるねんから陸で行くより泳いで行ったほうが早いで」ってよく冗談で言ってたもんね(笑)
協力隊 藤崎
確かに天気が良いとくっきり見えるから行けそうな感じですけど(笑)
ご主人
船で関空まで行ければそこからは電車で難波まで出れたりするので、向こうに渡れるというのはいいよね。あとは神戸か徳島までは車でも出やすいからちょっと都会的な雰囲気も味わおうと思えばすぐなのも魅力的かな。
協力隊 藤崎
僕も1〜2ヶ月に一回は島外へ出かけることがありますね。
奥様
買い物??楽しい???(興味津々)
協力隊 藤崎
普段の生活で必要なものは島内でほぼ完結しちゃうことが多いのですが、子どもの服とかを見に行ったりはします。
ご主人
確かに淡路島の中で一通りものが揃うからね。一昔前のめっちゃ田舎な淡路島というイメージはないよね。
協力隊 藤崎
久しぶりに淡路島に来られた方が「意外と都会やん」って驚いていましたから。
ご主人
スーパーもあるし、コンビニもあるし生活する上では十分な環境が揃ってるので暮らしやすいと思います。
奥様
車移動ができる、ということが大事だけどね。
本当にこの暮らし広くおすすめしたい

ご主人
そう。車も運転できる元気な間に移住できて、すごくいいところだなと思っています。みんな、もっと早く楽になったらいいのになぁと。
奥様
定年を延長して働かなくても、お金に代えがたいものがたくさんあると淡路島へ来て感じますよね。
ご主人
例えば70まで働けるとして、いっぱいいっぱいまで働いてから移住した時には、そこまで体に無理なことできないじゃないですか。仮にいけたとしても10年くらいかな。でも、もし60でくると20年もこの生活が楽しめる。最高じゃないですか?よっぽど贅沢しなければ自然とともに生きていけるのでなんとかなります。
奥様
淡路島は過ごしやすい気候なのもいいですね。大阪、暑かったんですよね・・・。暑くなかったです?
協力隊 藤崎
暑さの質が違うかな、と感じましたね。
奥様
そう!夜になったら涼しいんです、エアコンつけなくても。
ご主人
夏は6時過ぎたあたり、日がくれるとトンっと温度が下がりますよね。あと、冬はね~、薪ストーブ!これが楽しみなんですよ。薪を自分で作る楽しみもあるし。こういった何でもない毎日がすごく楽しい。ずっと忙しく仕事をしていたら絶対に気づくことができなかったと思います。本当にこの生活、楽しいのでみんなにおすすめしたい。
淡路島・洲本は海・山・都会的な部分があっていいバランスの田舎暮らしができる場所
奥様
でもね。ものすごく考えすぎたら移住とかできなかったと思う。向こう見ずな感じで決めちゃった部分もあるよね。
ご主人
と言うものの、実際考えちゃうじゃないですか?特にお金のこととか。そのあたりの計画というか生活する上での基盤はちゃんとしておきたいなとは思いました。
奥様
最終的には思い切りが大事よね。
ご主人
うん、そう。確かに、心配事もあったけど、いまは好きなように暮らせているので来てよかったと思います。
協力隊 藤崎
本当に移住って思い切りも重要だなと思います。やはりどこかのタイミングで行く!ってならないとズルズルいっちゃいますよね。心配し始めたらキリがなくて。金銭面はもちろんのこと、田舎暮らししたいとはいえ本当に今までと違う環境でやっていけるんだろうとか。
ご主人
でも今の淡路島は田舎過ぎず、都会過ぎずで暮らしやすい。買い物できる場所も大きな病院も全部揃っている。なので生活する水準が劇的に変わるとかモノが足りなくなるとかはありませんね。
奥様
ただ、やっぱり淡路島へ移住を考えているなら車は必須よね。
ご主人
そこは外せない条件にはなるね。あと、例えば移住するにあたって収入が減ってしまうという心配もあると思います。でも、それ以上の環境が淡路島・洲本にはあります。海もあり、山もあり、都会的な部分もある。
奥様
ちっちゃいけれど、なんでも揃っている。だからこそ、色んな生活スタイルが楽しめると思います。
取材時と公開時とでは季節が変わってしまったため、春先のお庭の様子をお送りいただけましたのでご紹介します。



すごい・・・!
本当に楽しそう話されているお二人を見ていると、理想の田舎暮らしを満喫されているなぁと感じました。
途中、自分自身も移住者であることを忘れて「そんな暮らししてみたい!」と思ったほどです。薪ストーブ、いいなぁ・・・。
移住というと、とっても大きな変化だと思われがちなのですが、洲本市は海あり山あり、まちもありなんです。
洲本市は「田舎+ちょっと都会」という最高の環境。
もっと色々聞きたい!これが知りたい!などございましたら、淡路島すもと暮らし総合相談窓口へお問い合わせください!
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