こんにちは!
洲本市地域おこし協力隊の藤崎です。
お久しぶりの投稿になってしまいましたが、空き家DIYリフォームプロジェクトは着々と進んでいます。
最近は何をしていたかというと・・・
壁塗り
です。
地域の大工さんに教えてもらったり、壁塗りイベントに参加して経験値をあげたり、いろいろ調べながら試行錯誤して進めています。
ただ、結構崩れている箇所もありどうやって補修しようか迷っていたんですが、ちょうど壁に使用する土を戴いたのでそれを使うことにしました。
パテ埋めするのが一番早いそうですが、今回は稲わらを細かく切ったものと、土と水を練るという昔ながらの方法でチャレンジです。
本来は藁すさの方がいいようでしたが、すさを作るのが大変そうだったので藁を細く切ったものでやってみます。
子どもと一緒にまぜまぜ。
今思うともっと藁は細かく切ってもよかった・・・。
ひとまず練ったあと、1ヶ月ほど寝かしたのですがいい感じに発酵し、粘り気が出てきました。
表面は土色ですが、中はご覧の通り灰色に!(そして発酵したにおいがすごい)
これをパテの要領で大きく崩れているところに埋めていきます。
一番ひどいところは竹小舞まで見えている箇所もあるため、しっかりと押し込みます。
この状態で乾かしてから・・・
ようやく漆喰の登場です!
初めてなのでまずは小さな壁一枚でテストです。
柱だけ養生を行い、床には捨てる予定のい草シートを敷いています。
いろいろ塗り方を調べていたのですが、やってみないとわからん!ということでとりあえず塗ってみることに。
初めて漆喰を塗った割にはなかなかうまくいったのではないでしょうか?
と、いい感じだったのも束の間。悲劇は2度塗りしたあとに起こりました。
そう、ひび割れです。
割れてくっついているならまだしも、ひび割れたところがポロポロと剥がれ落ちてしまったのです。
原因は漆喰を塗る前に霧吹きを使って吹きかけた水が少なく、すぐに下地が乾いてしまったこと。
そしてちょっと厚めに塗ってしまったことかなと思っています。
こんな状態では上から仕上げ塗りなど到底できないので泣く泣く剥がしました・・・。
その後、下地に水分をしっかり含ませて薄く塗ることを心がけてやってみるとひび割れも少なくいい感じに仕上がりました。
他の壁もやってみようと思っていたところ、またもや問題発生。
カビ、です。
砂壁が浮いているところがあるなぁと思って、剥がしてみると緑色の斑点がところどころに付着していました。
同じように砂壁が浮いている箇所を少し剥がしてみると、同じく緑の斑点を発見。何たる試練・・・。
さすがにこのまま漆喰を塗るのはマズイので応急処置することに。
①まずカビている箇所をスクレーパーで慎重に削り取る。
②消毒用アルコールを霧吹きに入れてカビの箇所に吹き付ける。
壁のカビを除去する方法を調べるといくつかあったのですが、アルコールは畳のカビを除去するために用意していたものがあったので助かりました。
とりあえずこれで今のカビている部分は大丈夫とは思いますが、カビの発生する原因を突き止めないと再発生してしまいます。
カビ=湿気、かな?と思って原因を探していると、なぜか柱が湿っぽいことに気づきました。
それに、カビていた壁がついている天井も湿っぽい気が・・・。
もしや雨漏り!?と思ったのですが、そんな気配がなくどうしたものかと行き詰まっています。
壁のカビ問題についてはまたゆっくり調べてみようかなと。
ざっとカビ対処を行ったあと、試しに漆喰を塗ってみることにしました。
本当はアク止めを行わないと行けないのですが、一回どんな感じになるのか見てみないとわからないということでエイヤっと塗った結果がこちら。
今までは砂壁の上だったのでとてもスムーズに塗れていた漆喰ですが、ガッツリ土壁に塗るのはとっても難しい・・・!
力加減を間違えると土がポロッと崩れて進路上に入ってしまうため筋ができてしまいます。かと言って厚く塗りすぎるとひび割れの原因にもなるし、慎重に塗っていたら今までの2倍ほどの時間がかかってしまいました。
あとは乾いてどうなるか、今までのことを考えると不安でしたが3日後に様子を見てみると・・・
しっかりアクが出てる!!
まぁ、これは想定の範囲内として心配していたひび割れですが、乾燥によるひび割れは見られるものの触ったら崩れるということはありませんでした!
これはいける!と思い、しっかり乾かしたあと、上塗りを行いました。
若干、黄色いところがありますがだいぶ良くなったのではないでしょうか??
なんだかんだ失敗をしながらも着実に漆喰塗りのスキルは上がってるんじゃないかと、天狗になっております。
もう少し試し塗りを行い、手順を整理したあとは壁塗りイベントなども考えていますので引き続きチェックして頂ければ幸いです!